斜め上の科学

表面的にしか伝わりにくい科学のことをわかりやすく丁寧に、、受験勉強についても書きます

iPS細胞の臨床応用

iPS細胞を使った『網膜色素変性症(RP:retinitis pigmentosa)』 の治療法が確立されるかもしれません。

今朝方、理化学研究所(理研)の研究チームがマウスを使った実験で

この病気を発症したマウスにiPS細胞から作った網膜組織の細胞を移植することで

失われていた光認知能力を回復したとの報告がありました。

論文はまだしっかりとは読んでいないのですが、おそらく杆体(かんたい)細胞かと思います。

この細胞は暗闇にあるごくわずかな光にも反応する細胞です。

いわば光増感細胞とでもいいましょうか。

暗所でものが見えない夜盲の方はこれが弱くなっています。

 

最近理研の話題が多いですね。

大きな研究機関だけあって成果はちゃんとしたものです。

STAP細胞の件からの信頼回復には時間がかかるかと思いますがこれからも期待大です。

 

で、その網膜色素変性症、通称RPなのですが

目の病気のひとつで、簡単に言えば徐々に視野が狭くなっていく病気で

最終的には失明に至ります。

 

成人が失明する原因の第3位とされており、厚生労働省でも難病指定されています。

ちなみに第1位は緑内障、第2位は糖尿病網膜症です。

 

これらの病気は発症すると完治させることが不可能であり

病気の進行を遅らせる対処療法しかありませんでした。

 

その病気について改善した例が報告されたことはこの病気を患っている方にとって希望となるでしょう。

私も成人になってから激務でなんとなくパソコンの画面が見づらいことがありました。

 

でもみなさん!子供の時、視力が落ちることがあっても

大人になってから落ちることってないらしいんですよ!

もちろん外傷や老眼等は別としてですが。

 

これを先輩に話したら

その先輩の上司であまりの激務で片目の光を失った人もいるらしいです。

病気としてはこの網膜色素変性症だったそうです。

 

日頃風邪をひいたり体調が悪かったら内科を受診して、歯が痛むのなら歯科医に診てもらうのに

物が見えづらかったら疲れているせいにしてませんか?

それ、しっかり診てもらったほうがいいですよ。

 

私も眼科で診てもらったら、ドライアイ、アレルギー性結膜炎に加え

若干眼圧が高かったようでした。

長時間のデスクワークを避け、適度に遠くを見たり

目を凝らしてPCの画面を見るのを避けるようにと言われました。

そうでないと、将来網膜色素変性症や他の病気で失明する可能性があるといわれ

かなりゾッとしました。

 

視覚からの情報は、味覚、聴覚、嗅覚、触覚といった他の五感から受け取る情報量より圧倒的に多く

全情報のおよそ8割と言われています。

日常の情報のほとんどが目から入ると言っていいでしょう。

 

その情報の関所である目を失うことは正直怖いですよね。

この理研の報告はこれからの治療に期待できるものだと思います。

 

理研はこれ以外にも加齢性黄斑変性という別の病気で、これも失明の原因になり治療法がなかったのですが

マウスのレベルで成功をし、最近臨床で人でも有効であるとの報告がありました。

あれは確か50代の女性だったかな?

 

 

まだその症例が少ないため、iPS細胞のがん化や病状の改善がどこまでなのか、個人間の差はどれほど出るのか

など問題は多いですが、難病と言われだ病気が徐々になる時代になってきています。

 

それもこれも山中伸弥先生らの研究チームがiPS細胞を発見し、報告したことから始まりました。

そしてそれをここまでの科学技術に育て上げたのも日本の研究チームです。

 

これほどの人材がいるのですから、日本政府も研究軽視をやめ、予算をあててもらいたですね。